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ご愛用のしおり

ダイアナ商品を快適に長くご愛用いただくだめのアドバイス。

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お手入れと注意点

足の裏はものすごく汗かきなため、靴の中は常に湿気を含み、足が冷えたり、細菌やカビが発生しやすい状態にあります。その点、革の靴は意外に通気性が高く、お手入れさえきちんとすれば、湿気を上手に逃がすという特性を持っています。放湿性、吸湿性、保温性のないビニール製の靴に比べると、足の健康にもよいのです。
靴は履く人の皮膚の一部。お肌と同じように、毎日かわいがってください。

お手入れのタイミング

ビフォアケア

靴のお手入れは、履く前が肝心です。薄く丹念にクリームを塗り、汚れを付きにくくしておけば、アフターケアが楽になります。新しい靴の場合も、おろす前にクリームを塗ることで、薄い保護膜が靴を守ります。

なお、クリームは直接靴の表面につけず必ず布に取り、布で伸ばし馴染ませてから靴を拭いて下さい。革に直接つけたり、布に馴染ませずに革に直接たくさんつけてしまうと、シミやムラ、色落ちの原因となりますのでご注意下さい。

アフターケア

靴は週休3日制

どんなに丈夫な靴でも1日履けば疲労します。お気に入りの靴だからこそ、毎日履くのはできるだけ避けましょう。靴に休息を与えて湿気を十分に乾かすことで、型崩れを防ぎ、長持ちさせることができます。

雨の日はお休み

上質な革ほど湿気に敏感です。もし雨に濡れてしまったら、乾いた布で湿気をよく取り、濡れた靴の中に紙や布を入れて、風通しのよい場所で陰干ししましょう。十分に乾いてからクリームを薄く塗ります。

いつもキレイがおしゃれ

靴は少しでも履けば、ホコリや汚れが付きます。そのままではシミや色落ちの原因になるので、面倒ですが日頃からお手入れを行いましょう。

  • かかと(ヒールのゴム)が減ってきたら、早めに取り替えましょう。取り換えが遅れると、ヒール自体が減り、修理の負担が大きくなります。
  • 靴底もきれいにしておきましょう。見えない場所といえども、油断は禁物です。靴底が減ると、足が痛くなったり滑りやすくなったりするので、注意しましょう。
  • 中敷は脱いだときに目立つ部分なので、こまめに取り替えましょう。

革の種類別お手入れ方法と注意点

革の靴には、さまざまなタイプがあります。タイプごとに性質が違うので、アフターケアの方法も異なります。革の種類に合ったお手入れ方法をご説明します。

● すべての商品に関して

商品に使用する素材その他に関しまして、ご注意ください。

  1. 水で丸洗いや洗濯をすることは絶対にお避けください。
  2. ファスナーのある商品は、開閉の際異物を挟まないようにご注意ください。
  3. ラインストーン・ビーズなど小さな飾りのある商品は、摩擦などにご注意ください。衝撃などの負荷により、折れや脱落の可能性があります。
  4. 磁気式パーツに切符や定期券、キャッシュカードなどを近づけると、使用できなくなる場合がございますのでご注意ください。

● カーフ・キッド

表面がきめ細やかで、ソフトな感触の高級皮革です。

  1. まず、ブラシでホコリを丁寧に落とします。
  2. 柔らかい布に靴専用クリーナーをつけて、布に馴染ませてからなでるように全体の汚れや古い油分をふき取ります。
  3. 汚れが落ちたら靴クリームを柔らかい布につけて、よく馴染ませてからクリームを塗ります。

    ※クリームは必ず布に伸ばしてからつけてください。布に馴染ませずに革に直接たくさんつけてしまうとシミやムラ、色落ちの原因となります。

  4. ブラシで磨きをかけてから、柔らかい布で余分なクリームを拭き取り光沢を出します。
  5. 最後に防水スプレーを靴から30cmほど離して1〜2秒全体にさっと吹きかけます。乾いたら、もう一度同じように繰り返します。

    ※一度にたくさん吹きかけず、2、3度に分けて全体に吹きかけるようにしてください。

水に濡れた際は、速やかに乾いた柔らかい布を使い、軽く叩くように水気を取ってください。保管の際は直射日光を避け、風通しの良い場所に保管してください。

● 起毛革

スエード、ベロア、ヌバック、シルキーなどは、いずれも革の裏や表を起毛させた素材です。お手入れの基本はブラッシング。ホコリを取る以外に、寝た毛を起こし起毛革の風合いを保つためには欠かせません。

  1. 起毛革の特徴は雨や水に大変弱く、また汚れもつきやすいので、新しいうちに防水スプレー(無色のもの)を使って汚れを防ぎます。
  2. お手入れは、まず起毛革専用ブラシで毛足の中のほこりや汚れを落としていきます。落ちにくい汚れは、靴のお手入れ用消しゴムを使ってください。
  3. 部分的に強く汚れている場合は、専用の液体・ムースタイプのクリーナーでクリーニング。色が落ちたり、薄くなってきた場合には、補色スプレーやリキッドでメンテナンスします。乾いたらブラシをかけて起毛を整えましょう。

起毛革は雨に濡れてシミになってしまうと、そのシミを取ることはほぼ不可能です。雨の日の着用は、できるだけ避けてください。

万が一水に濡れた際は、速やかに乾いた柔らかい布を使い、軽く叩くように水気を取ってください。保管の際は直射日光を避け、風通しの良い場所に保管してください。

● エナメル革

革の表面に樹脂加工したもので、ツヤがよく水に強いのが特徴です。

  1. まずクリーナーで汚れを落としてから、よく拭き取ります。
  2. その後、エナメル専用のクリームを塗って、柔らかい布で磨きましょう。定期的にお手入れして、ヒビ割れや変色などを防ぎ、光沢を保ちましょう。

強く折り曲げると表面が割れる可能性があります。また、他の製品と長時間密着した状態になると、貼りつきや色移りが起きる可能性があります。

● メッシュ

メッシュ素材は、通気性がよく軽量なのが特徴です。
隙間に入った汚れはブラッシングで落とし、仕上げにローションを含ませた布で拭き取りましょう。

● ヘビ・トカゲ革(パイソン・リザード)

表面加工がデリケートなため、汚れが付かないように注意してください。防水スプレーをかけると表面が曇る可能性があるため、お避けいただいた方が無難です。素材の加工方法によってお手入れの仕方も異なる場合があるので、注意が必要です(例えばクリーム等が使えない素材もあります)。

● ナイロン・ポリエステル・綿・麻・毛などの繊維素材

  1. 汚れた場合は、水を柔らかい布に含ませ、固く絞った後に叩くように拭き取りましょう。
  2. 次はブラッシングです。デリケートな素材なので、ソフトにブラッシングしましょう。
  3. ※細かい毛でできたような素材などはブラッシングをお避けください。

  4. 直射日光を避け、風通しの良い場所に保管しましょう。

高温な場所のそばに置くと軟化・変形する可能性があります。また、水に濡れると縮む場合があります。

● ヌメ革

タンニンなめしを施しただけの、染色・塗装がなされていない革です。高い強度、ならびに長く使うほど馴染んでくる、という革製品の魅力をもつ素材です。しかし水や油を吸収しやすく、シミができやすいという欠点があります。ヌメ革のお手入れは、初めが肝心。履く前に防汚対策をしっかりしておきましょう。

  1. まず、靴を下ろす前に専用デリケートクリームを使って栄養補給します。ヌメ革対応の保護スプレーで汚れをつきにくくしておきましょう。
  2. ※クリームは必ず布に伸ばしてからつけてください。布に馴染ませずに革に直接たくさんつけてしまうとシミやムラ、色落ちの原因となります。

  3. 使用後は、ヌメ革対応のローション、消しゴムタイプの汚れ落としを使いましょう。一般のクリーナーではシミになってしまう恐れがあるので注意が必要です。

● アニリン革

  1. 耐水性に劣るため、非常にシミになりやすい革です。汚れやシミを防ぐために、新しいうちから専用のクリームでお手入れを行ったり、防水スプレーを掛けて対処しましょう。
  2. お手入れは、柔らかい布に無色のアニリン革に使用できるクリームを少量、薄くつけて、軽く伸ばしながら塗ります。

    ※クリームは必ず布に伸ばしてからつけてください。布に馴染ませずに革に直接つけるとシミやムラ、色落ちの原因となります。

  3. クリームや防水スプレーが染み込みやすい革のため、クリームを塗ったところから色が濃く変色しますが、乾くと色は元に戻ります。乾燥して色が戻ったことを確認したら、柔らかい布などで拭き上げて下さい。ツヤ感が戻ります。

● 合成皮革

  1. 汚れた場合は、水や中性洗剤を柔らかい布に含ませ、固く絞った後に拭き取りましょう。
  2. 温度・湿度の低い場所で保管してください。

高温な場所のそばに置くと軟化・変形する可能性があります。また、他の製品と長時間密着した状態になると、貼りつきや色移りが起きる可能性があります。

※素材の性質上、一定期間を過ぎると表面にひびや剥がれが発生する場合があります。

上記は、ダイアナで販売されているお手入れ品を基準に説明させていただいております。クリーム等には種類が多種ございますので、ご使用前に必ず各お手入れ品の説明書きをお読み下さい。